2018/08/24

中学受験 「志望校を決める。」その5 学費は聖域ではありません。

学費が払える程度であること。


ここは、払えるのか、払えないのかという単純な問題で(払えれば問題ないので)、一般的

なお話が中心です。

周知のように私立の学校は、恐ろしく高額であり、家計の出費項目で見た場合、教育費は

不動産に次いで2番目に大きな出費になります。

現在、体験中ですが、注意が必要なのは、学校が公表している入学金、授業料、施設費な

どのほかに「雑費」が意外と高額です。

・実技を含む各教科の教材費(英・数などは独自のカリキュラムなので、教科書をほとんど

使いません。) 

・学習合宿などがある場合の費用 

・修学旅行の積み立て金 

他には

・部活の活動費

・通学定期代

がバカになりません。1学期当たり、雑費だけでも10万円以上はかかっています

文科省の統計などによると、子供1人当たり年間100万円前後、諸々を含めると中学、高校

の6年間で800万~1000万円となっています。2人ですと倍になります。

さらに、ここでは割愛しますが、将来、私立大学に進学した場合や下宿した場合なども想

定する必要があります。

FPとして検討しましても、不動産をローンで購入されたふつうのサラリーマン家庭では、

多額の貯蓄や親からの贈与がなければ、高額すぎて家計が成り立ちません。

余談ですが、愚息が通っていた塾で、高額な塾代を払うために、父親のボーナスが出るの

を待って支払っているご家庭もあると聞いたことがあります。

間違っても、ご近所や世間体に流されたり、親の見栄で考えるものではありません。子供

の教育を真摯に見つめる、子供ファーストでの姿勢で対応したいものです。

子供の将来に決定的に影響があるキャリアは義務教育ではなく、高等教育以上だというこ

を熟慮する必要があります(義務教育の困った現状があるから、受験したくもなる訳ですが)。

わが家も、ご多分に漏れず、普通の家庭であり、予定もしていなかったので、学費を支払

いながら、貯蓄する必要もあるという現状です。子供が1人だから何とかなっているのであ

り、2人いた場合には不可能でした・・。

かつ、大学への進学を想定した場合には、

・高校受験をしない

・国公立大学への進学

・自宅から通う

というような条件となってきます。

また、不動産では熱心に損益計算する方が多いですが、教育費をきちんとシミュレーショ

ンする方は少ない傾向にあるようです。教育費は聖域ではなく、家計に大きな影響を与え

ます。

中学を受験するご家庭では、お子様の大学進学を想定されている方が大半だと思います。

一度、きちんとシミュレーションされることをお勧めします。

以上、中学受験 「志望校を決める。」その5 学費は聖域ではありません。・・という話題でした。